定型詩のあり方を探る
〈坪内稔典 俳句シリーズ〉
世紀末の地球儀
出版社:象の森書房
著 者:坪内 稔典(つぼうち としのり/つぼうち ねんてん)
ジャンル
俳句・短歌/現代俳句/評論
キーワード
俳句/短歌/評論/正岡子規
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内容紹介
定型詩のあり方を探る坪内稔典論集。
現代俳句のコトバはどこへ行くのか? 俳句・短歌を論じ、定型詩のあり方を探り、コトバの生死する現場からの招待状。坪内氏の思想的根拠を伝え熱をはらむ評論集。1984年発刊の書籍を電子書籍、PODで復刊。象の森書房から出版
〈目 次〉
- [Ⅰ]定型詩のありか
- 国詩のヴィジョン
- 二十世紀末の地球儀―子規の目指したもの
- 〈座〉の活力
- ことばの創造
- 定型詩の夢
- 雨ざらしの子規
- 河馬と恋情
- [Ⅱ]俳句の光景
- 若い俳句―室生犀星
- 〈表現の水準〉を考える―『山ロ誓子全集』
- 現実への肉迫―『富沢赤黄男全句集』
- 新聞紙の素顔―桂信子句集『初夏』
- 成熟から遠く―佐藤鬼房句集『鳥食』
- 俳句定型への反意―『赤尾兜子全句集』
- 「ぽー地方」のはなやぎ―阿部完市句集『春日朝歌』
- 謎の装置―平井照敏句集『枯野』
- 深夜の鬼―岩尾美義句集『微笑佛』
- 何処の岸へ―増田まさみ句集『ルソーの森深く』
- 口語の異貌―西川徹郎句集『瞳孔祭』
- 定型が目覚めるとき―久保純夫句集『水渉記』
- 俳句形式の夢―白木忠句集『君不知』
- 私事へのこだわり―角川春樹句集『信長の首』
- 月並の活力―吉野義子の俳句
- 負性に根ざして―宇多喜代子の俳句
- 君に会いたい
- 定型の揺れる場所
- 無意味な大地
- 遠方の友
- [Ⅲ]短歌の光景
- 子規と与謝野鉄幹
- さて何を泣く―失意の鉄幹
- 『赤光』の活力
- 羞恥の深さ―岡井隆小論
- 相克のダイナミズム―岡井隆『正岡子規』
- 詩歌のありか―塚本邦雄『詩魂紺碧』
- 幻の〈若葉の村〉へ―佐佐木幸綱歌集『火を運ぶ』
- 基層としての感情―佐佐木幸綱『作歌の現場』
- 定型詩の根拠―福島泰樹『やがて暗澹』
- あとがき
- 奥付