
工事費用を大幅に削減!
大規模修繕工事の秘訣
出版社:せせらぎ出版
著者:小笠原 通晴(おがさわら みちはる)
技術監修:渡部 博之(わたなべ ひろゆき)
ジャンル
建築/建築設備/実用/新書
キーワード
大規模修繕/マンション/住み心地/資産価値/改良工事/足場/仮設工事/長期修繕計画/管理組合/管理会社/建設コンサルタント/PC板/ロープワーク/高所作業/外壁点検/修繕積立金/外壁タイル
閲覧タイプ
主な販売サイト(電子書籍版)
住み心地も資産価値も大幅アップ!
足場を組まずに数千万円をコストダウン!
大規模修繕工事の資金不足をこの1冊で解消!
昨今、人件費や資材の高騰で、大規模修繕工事の資金不足がマンションの大きな問題となっています。本書は、その問題を解決するために、実際に足場を組まずに工事費用を大幅に削減した実例に基づいて執筆されたものです。
●足場は多くの場合、まったく無駄であることを具体的に解説
●コストダウンで生まれた資金を住み心地や資産価値の向上工事に有効活用
●管理組合が建設コンサルタントを上手に使う方法も収録
〈目 次〉
- はじめに
- 第1章 高層マンションの大規模修繕工事とは
- 竣工後、10年~13年頃に実施される大規模修繕工事
- 長期修繕計画と大規模修繕工事の根拠とは
- 大規模修繕工事の費用の内訳(高層マンションXの事例)
- 第2章 なぜ大規模修繕工事に足場が必ずしも必要ないのか?
- 10年程度ではほとんど劣化も損傷もしないPC板
- 外壁の点検と軽微な補修はロープワークで十分
- 足場なしに大規模修繕工事を実施した高層マンションX
- 第3章 外壁の主流であるPC板の特長
- 建設コストが抑えられ、デザイン的にも優れているPC板
- PC板の製造工程に見るタイルの耐久性
- 量産に適さない1階、2階の外壁は手貼施工が一般的
- 第4章 足場を組まずに、費用を大幅に削減
- 修繕費用の3分の1を占める足場の組立て・撤去
- 足場をなくせば、3割~4割のコスト削減が可能
- 必ずしも必要がないのに、足場はなぜ組まれるのか?
- 第5章 足場を組まない大規模修繕工事とは
- ロープワークとは、いったいどんな作業なのか?
- ロープワークの費用は足場に比べて微々たるもの
- 管理会社も施工会社もロープワークには逃げ腰
- 注意が必要な建設コンサルタントの採用
- 上手な建設コンサルタントの使い方
- 第6章 向上工事による資産価値向上の取り組み
- 借金頼みのマンションの大規模修繕
- 国土交通省も重視しはじめた向上工事
- 目的の違いによる2種類の向上工事
- 向上工事を決めるまでの管理組合の取り組み
- 居住者アンケートをもとに課題を絞り込み
- 第7章 建築基準法や条例などへの対応
- 向上工事① 駐車場への外部からの通用口の新設
- 向上工事② 駐輪場までの経路の短縮化
- 向上工事⑤ エレベーター前などの顔認証装置の設置
- 居住者説明会を経て、向上工事実施を総会で決議
- おわりに
著者プロフィール
小笠原 通晴(おがさわら みちはる)
- 1949(昭和24)年、大阪府生まれ。1975(昭和50)年、大阪工業大学工学部電子工学科卒業。設備設計事務所などの勤務を経て、1986(昭和61)年、株式会社E・C・Rを設立し、代表取締役に就任。同社はその後、一級建築士事務所を開設し、さらに特定建設業、宅地建物取引業の許可を得て事業を拡大している。2008(平成20)年、大阪商工会議所1号議員に当選すると同時に、情報通信部会副部会長に就任。2014(平成26)年、大阪商工会議所2号議員に選任され、現在に至る。