内容紹介
一国の国語教育が、基礎段階から、しっかりと充実しているかどうかで、その国の未来が大体、予測できるのではないかと、かねてから考えている。
読まれる方々が、例えば、心の中で静かに、深い、あるいは重い思いを巡らされるような、あるいは、さらにこの国の現状に危機意識を抱かれるような切っ掛けに、もしこれがなるならば、幸せである。(「あとがき」より)
〈目 次〉
はじめに
第一章 危機にあるレヴェル・ダウンの国語教育
第ニ章 唱歌──心の宝・国の花
第三章 文は人なり・文体は世の鏡なり
第四章 誇りの喪失と腐敗の相貌
第五章 読書・それは心の世界の耕作である
第六章 国語教育とわれわれの未来
第七章 教育の再構築のために
あとがき