
命懸け現地ルポ第一弾
報道されなかったイラク戦争
出版社:せせらぎ出版
著 者:西谷 文和(にしたに ふみかず)
ジャンル
ルポルタージュ/戦記/政治/軍事
キーワード
イラク戦争/現地ルポ/フリー記者
閲覧タイプ
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内容紹介
「平和・協同ジャーナリスト基金大賞」に輝くフリー記者の、命がけ現地ルポシリーズ刊行開始!
「日本のマスメディアがほとんど引き揚げた後に果敢にイラク入りし、市民の目線でイラクの現状を伝えた」(大賞受賞講評)
友人、イサーム・ラシードの言葉。現在のイラクは内戦状態で、1日に約100人が殺される最悪の状態。電気は毎日1~2時間しか通電せず、きれいな水が供給されないため、疫病が流行っている。しかし明けない夜はない。きっとイラク人たちが、宗派や政党を越えて団結し、米軍を追い出すだろう。中間選挙でのブッシュの敗北、ラムズフェルドの更迭と、希望の光が差し込み始めている。イラクから米軍が撤退するまであと少し。世界中の人々が「無法な戦争やめろ」と立ち上がって声を上げれば、撤退は早い。多くの人が「自分には関係ないこと」と、無視すれば、撤退は遅れる。つまりそれだけ長く無実の人々の血が流れる。この本が、戦争に反対し平和を願う人々を励まし、イラク戦争をやめさせる一助になれば幸いである。(「著者まえがき」より)
〈目 次〉
- 第1章 自己責任論の裏側
- 紙一重で命拾い
- 警官も「フセイン・アメリカ、ノー」
- 走り回る
- 戦車隊
- 日本人が拘束された
- 町に飛び出す
- ゼネストの朝
- 「アメリカ、最悪」
- 小泉やブッシュの自己責任は?
- なに、飛行機代を請求だって?
- 解放させた真の力
- 第2章 激戦地のサドルシティーを行く
- 黒装束の男
- えーい、ままよ
- 撃たれた洋服屋
- 黒こげのバス
- なぜ撃つんだ
- いつの間にか反米集会
- ヒロシマ、ナガサキを忘れるな
- 太平洋を渡った一枚の写真
- 変化する戦争の構図
- 第3章 劣化ウラン弾、クラスター爆弾の残虐
- バグダッド「核・放射線病院」
- 小児がん病棟で見たもの
- 悪魔の兵器
- 劣化ウラン弾とは
- がんになるまでに5年かかる
- そのウランはどこから?
- チャイルド・キラーのクラスター爆弾
- わざと残す大量の不発弾
- クラスター爆弾を今すぐ使用禁止に
- 第4章 フセインとアメリカの本当の関係
- 虐殺の町、ハラブジャ
- これはヒロシマだ
- アメリカがフセインを見逃した理由
- アメリカに躍らされたフセイン
- ハラブジャの惨劇
- 悪魔の罠
- 第5章 戦争の民営化―巨大ビジネスとしての戦争―
- バグダッドに入る
- 空港警備の傭兵たち
- 捨て去られた傭兵の白骨の山
- 戦争で丸儲け―ブッシュ、ビンラディン一族
- アメリカの戦争代を支える日本
- ドル→ユーロ→ドルの謎
- 命(ぬち)どぅ宝―あとがき―
- コラム
- ワリードとの出会い
- その時、マスコミは?
- モスクの叫び
- 地雷について
- ブッシュとビンラディンの本当の関係
- 戦争はなぜ起こる?